ラースロー・コヴァーチ

ラースロー・コヴァーチ
© European Community, 2005

ラースロー・コヴァーチは、ハンガリーの外交官・政治家。元ハンガリー外務大臣。元ハンガリー社会党党首。現在、欧州委員会委員(税制・関税同盟担当)。ハンガリー語では日本語と同じく「姓・名」の順で表記するため、コヴァーチ・ラースローと書かれることもある。

母国語のハンガリー語のほか、英語とロシア語を話す。

バイオグラフィー

ラースロー・コヴァーチは、1939年7月3日にブダペストで生まれた。同市内のラヨス・ペトリク化学高校を1957年に卒業後、1963年から1968年までブダペスト大学で経済学を専攻。また、1963年にはハンガリー社会主義労働者党に入党、1966年から1975年まで共産青年同盟中央委員会委員をつとめる。1975年からは同党の外交部に勤務。1986年には外務副大臣に就任、1989年には外務次官となる。ここで、社会主義独裁体制崩壊を迎える。

ラースロー・コヴァーチ
© European Community, 2005

1990年の総選挙に社会党(社会主義労働者党の後身)候補として出馬して当選し、同党幹事となる。1994年から1998年まで外務大臣をつとめる。1998年9月から2004年まで社会党党首をつとめたが、同党が欧州議会選挙(2004年6月)で敗北した責任をとり、再度の立候補はしなかった。

2002年から2004年11月1日まで、再度外務大臣をつとめる。

2004年11月22日からは、バローゾ欧州委員会の委員(税制・関税同盟担当)。当初はエネルギー担当の委員として入閣する予定だったが、欧州議会が反対。結局、税制・関税同盟担当に落ち着いた経緯がある。