預金ファシリティ

よきんファシリティ

預金ファシリティ(〔英〕deposit facility、〔独〕Einlagefazilität)は、欧州中央銀行が決定する利子率の一つ。付利預金ファシリティとも訳される。欧州中央銀行におけるオーヴァーナイトの付利預金の利率である。すなわち、銀行が短期的に余剰となった資金を、一晩欧州中央銀行に預け入れた場合に付く利子の利率である。預入額に制限はない。

銀行にとって、欧州中央銀行に預け入れれば、最低限、預金ファシリティ分の利子は確保できるので、実質的に市場金利の下限として機能するとされる。この意味で、実質的に市場金利の上限として機能する限界貸出ファシリティの対概念である。

2003年6月6日以来1パーセントとなり、史上最低の水準となっていたが、2005年12月6日からは1.25パーセントとなった。