ファン・ヘント・エン・ロース事件判決

ファン・ヘント・エン・ロース事件判決は、「総合輸送発送企業ファン・ヘント・エン・ロース匿名会社」(N.V. Algemene Transport- en Expeditie Onderneming van Gend & Loos)対「オランダ財務行政」(Niederländische Finanzverwaltung)事件(事件番号1962年26号)に関する、欧州司法裁判所1963年2月5日判決(判例集1963年1頁)の通称。

共同体法が国際法とは異なる独自の法秩序を形成していることを闡明し、欧州経済共同体条約の一次法規範(ここでは旧12条)が個人に対して国内裁判所において直接適用されると判示した判例として著名。EU法の基本判例の一つに数えられる。