オットー・マイヤー

Otto Mayer

オットー・マイヤーは、ドイツの法学者(行政法・国法・教会法)。「行政行為(Verwaltungsakt)」「法律の優位(Vorrang des Gesetzes)」「法律の留保(Vorbehalt des Gesetzes)」の概念を発明し、今日の行政法学の基盤を築いたことで有名。

1846年3月29日フュルト(Fürth)生まれ。1882年シュトラスブルク大学(現在:ストラスブール大学。アルザスは現在フランス領だが、当時はエルザスといってドイツの一部であった)教授。1903年ライプツィヒ大学教授。1924年8月8日逝去。

その学説は我が国の行政法学の成立にも大きく寄与し、ドイツの行政法を体系的に論じた『ドイツ行政法(Deutsches Verwaltungsrecht)』は、公法学者美濃部達吉により和訳された。行政法学の泰斗・塩野宏も処女論文でマイヤーを研究した。

《主著》

  1. フランス行政法の理論(Theorie des französischen Verwaltungsrechts)
  2. ザクセン王国国法(Das Staatsrecht des Königreichs Sachsen)
  3. ドイツ行政法(Deutsches Verwaltungsrecht)
  4. 公法小論集(Kleine Schriften zum öffentlichen Recht)

《訳書》

  1. 独逸行政法 (第1巻)
  2. 独逸行政法 (第2巻)
  3. 独逸行政法 (第3巻)
  4. 独逸行政法 (第4巻)
  5. 独逸行政法 全4巻セット

《研究書》

  1. オットー・マイヤー行政法学の構造