欧州鉄道庁
おうしゅうてつどうちょう
欧州鉄道庁(Europäische Eisenbahnagentur)は、EU加盟国の技術基準や安全基準に関する鉄道規制法令の平準化による、各国間の鉄道の安全性と向上と技術的な相互機能性の向上を任務とする機関。2005年6月16日に開庁した。
ヨーロッパは、基本的に陸続きとなっており、鉄道が国際的に乗り入れている(中でも1987年に開始したユーロシティ(EuroCity)は有名である)。このため、各国の鉄道規制法令の平準化が必要とされており、2002年には速度規制について合意に達した。
欧州鉄道庁は、2004年4月の欧州鉄道庁規則(共同体規則2004年881号)に基いて設立され、欧州鉄道庁の所在地は、2003年12月の欧州理事会の決定に基き、フランスのリーユ(Lille)とヴァランシアンヌ(Valenciennes)となった。リーユには同庁の国際会議場が置かれ、ヴァランシアンヌには事務局が置かれている。