国際公法

国際公法(〔仏〕droit international public、〔英〕public international law)は、国際法の別称である。我が国では「国際法」と呼ぶのが一般的だが、司法試験の科目名として「国際公法」という呼称を用いていたことがある。

フランスでは、「国際私法(droit international privé)」と区別する必要性から、通常は「国際公法(droit international public)」と呼ばれる。英語圏では、「国際私法(private international law)」よりも「牴触法(conflict of laws)」の名称のほうが一般的であるため、単に「国際法(international law)」と呼ぶのが通例である。

また、ドイツで「国際公法(Internationales öffentliches Recht)」というと、公法に関する牴触問題(公法の域外適用など)を探究する分野(通常国際私法の一分野として扱われる)を指し、我が国の用法とまったく異なるので、注意が必要である。ドイツでは、国際法のことは「諸国民の法(Völkerrecht)」という。これはラテン語の「万民法(ius gentium)」の直訳である。