ユーロ

Euro
500ユーロ紙幣
© European Community, 2005

ユーロは、ユーロ圏12か国(ドイツ、フランス、イタリア、オランダ、ベルギー、ルクセンブルク、アイルランド、ギリシア、スペイン、ポルトガル、オーストリア、フィンランド)の法貨(法定貨幣)単位。1999年から決済通貨として導入され、2002年から現金も導入された。

その金融政策は欧州中央銀行(EZB = Europäische Zentralbank、フランクフルト・アム・マイン)に一元化されているが、通貨の管理(鋳造、決済システム運営など)は欧州中央銀行と各国の中央銀行により構成される欧州中央銀行システム(ESZB = Europäisches System der Zentralbanken)が担当する。このほか、モナコ、ヴァティカン、サン・マリノには鋳造権が与えられており、実際にユーロ硬貨を鋳造している(これらのユーロ硬貨は数が少なく貴重なため、コレクションの対象となっている)。

ユーロの旗
© European Community, 2005

ユーロは、ユーロ圏12か国で通用し、マルティニク、レユニオン、仏領ギアナなどのフランス海外領土でも通用する。また、鋳造権を有するモナコ、ヴァティカン、サン・マリノでも通用する。このほか、鋳造権はないが、モンテネグロやコソヴォでも公式の支払手段として用いられている。また、国際的な決済にも用いられる。

略記する場合には、「€」又は「EUR」が用いられる。補助通貨としてセントがあり、100セント=1ユーロの換算となる。